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カーチス・ライト CW-21 : ウィキペディア日本語版 | カーチス・ライト CW-21[かーちすらいとしーだぶりゅー21]
カーチス・ライト CW-21(Curtiss-Wright Model 21、又はカーチス・ライト モデル 21 デモンストレーター、カーチス・ライト CW-21 インターセプター、カーチス・ライト CW-21 デーモン)は、1930年代にカーチス・ライト社のセントルイス航空機部門(the Saint Louis Airplane Division)で開発されたアメリカ合衆国の戦闘機/迎撃機である。
== 設計と開発 == 1938年にカーチス・ライト社のセントルイス航空機部門の長を務めるジョージ・ペイジ(George A. Page)は、カール・スコット(Carl W. Scott)設計の2座機モデル 19を基にした戦闘機の開発を決めた。ペイジの企画は、最低限の警戒網で敵爆撃機の編隊に攻撃が可能なように出来る限り高い上昇性能を持つ軽量の戦闘機/迎撃機というものであった。敵戦闘機と対峙した場合は格闘戦に持ち込むのではなく、その卓越した上昇性能で戦闘を回避することを目指していた〔Casius 1981, pp. 33–34.〕。これはアメリカ陸軍航空軍(USAAC)の戦闘機(低いレベルの性能で際立っていた)に対する要求とは真っ向から反するものであったが、この新型戦闘機は輸出することを目的としていたのでこれにはペイジは意に介さなかった〔Casius 1981, p. 34.〕〔Angelucci and Bowers 1987, pp. 153–154.〕。 モデル 21又はCW-21と呼ばれる新型戦闘機の詳細な設計は、主任技師のウィリス・ウェルズ(Willis Wells)率いるチームによって手がけられた。これは単座の全金属製の片持ち式低翼単葉機で、主脚が後方に向け引き上げられて主翼下面の覆いの中に格納される引き込み可能な尾輪式降着装置を備えていた。胴体はコックピットの直後から急激に先細り形状となったセミモノコック構造であった。エンジンは出力のライト R-1820-G5 空冷9気筒星形エンジンを搭載していた。プロペラ同調装置を介してプロペラ圏内から発射する機首に装備した2丁の.30 in (7.62 mm) ブローニングM1919重機関銃や.50 in (12.7 mm) ブローニングM2重機関銃といった様々な武装の組み合わせで設計される一方で、装甲板や自動防漏式燃料タンクは重量削減と性能向上のために装備されなかった〔〔Bowers 1979, p. 431.〕。 民間の実験機用登録記号''NX19431''をつけた試作機は、1938年9月22日に初飛行を行った〔。CW-21はアメリカ軍部から開発を依頼された機体ではなかったが、デイトン (オハイオ州)にあるライト飛行場で試験飛行が実施された。USAACは、この機を着陸させるには天賦の才が必要であるという飛行将校のコメントと共に即刻この機体を却下した〔Edwards 1992〕。
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